失踪中の最大の問題は「宿泊場所の確保」と「お金の問題」ですが、これを一挙両得に解決する方法が「友人宅に泊めてもらう」「居候させてもらう」ことです。但し、万能な解決策ではありません。
それは人間関係の問題が常に孕むという点において脆弱な方法であることです。最初は楽しくてもいずれ価値観の相違によってイライラが募ることにもなりかねません。
本稿においては「友人宅に泊めてもらう」「居候させてもらう」ことの最善策について検証していくものです。
居候のメリット
1. お金がかからない
友人宅に無料で泊まるにしても、いくらか宿泊費や生活費として家主に支払うにしても、ホテルやネットカフェに泊まるよりは安上がりで済ますことができるでしょうし、野宿よりも圧倒的に安全と快適さが確保されます。
2. さみしくない
孤独への耐性は人それぞれだとは思いますが、人間は社会的な動物であるので人と話したり共に過ごすことによって幸福度が上がり、健全な精神を保つことができます。
3. 家事の分担ができる
居候させる側の立場としては、自分が仕事に出かけている間に家事を任せることができます。泊めてあげる代わりに掃除や洗濯などをやってもらえる可能性があるということです。
居候のたった一つのデメリット
価値観の相違、喧嘩のリスク
お笑い芸人のサンドウィッチマンの二人は下積み時代の10年間を都内で同居生活していたといいます。そのように、よっぽど気が合うとか共通の目標があるなどすれば話は別なのでしょうけれど、大抵の場合は一週間もすればお互いのへの不満が募り始めます。生活習慣や価値観の異なる人間同士なのだから仕方のないことです。
友人同士の同居は恋人同士の同棲とは異なるものです。「恋愛とは異なる価値観をすり合わせていく過程である」という考え方があって、恋人同士の喧嘩はずっと一緒にいる予定の二人がお互いを認め合うために必要な建設的な行為ですが、友人同士はこれから一緒に生きていくわけでもないので、そもそも価値観をすり合わせる必要がありません。
私の友人にもお互いの失業をきっかけに同居を始めた仲の良い男二人がいましたが、最初こそ楽しくやっていたようでしたが半年後にはお互いへの不満が爆発し、喧嘩と共に同居生活は終焉を迎えたばかりか友情も損われてしまいました。聞く話によると喧嘩のきっかけは「いつも飲み物を冷蔵庫にほんの少しだけ残しておくのがムカつく」という些細なものだったようです。
その他にも「生活リズムの違い」「食材・消耗品の使い方」など、枚挙に暇がないほど相手へ不満を抱くきっかけは潜んでいます。大事な友人を些末な理由で失わないためにも、居候や泊めてもらうことは長期に渡るのは避けたほうが無難です。
快適な居候のための必須条件3つ
上記のメリット・デメリットから導き出される「友人宅に居候・泊めさせてもらう際の注意点3つ」が下記です。
1. 期間を決める ―最長でも1週間が限度か
人が大きな不安・不満を抱くのは「このストレスがいつまで続くかわからない」という状態です。「こいつ、いつまで居続けるつもりだ」と思われてしまったら、そこから不満が引き潮になることはないと断言してもいいでしょう。そうならないためには「予め期間を決めて居候をさせてもらう」ことが最善策です。肌感覚では楽しく同居生活ができる期間は最長でも1週間が限度であるように思います。最短で最善なのは1泊だけさせてもらうことです。
加えて、「1週間だけ泊めてくれ」と言われれば「まあ、1週間だけならいいか」と相手の了承も得られやすいというメリットもあります。そして、1週間と決めたら必ずその期間で出ていくことです。
2. お金の問題を話し合って決める
所持金がなければ無料で住まわせてもらう他ないわけですが、基本的には生活費としていくらかを支払うべきであると思います。もちろん、お互いの信頼度や価値観、友情関係の程度によって「お金は要らないよ。その代わりこちらが困ったときは助けを貸してくれればいいさ」なんてなることもあるでしょう。
だけど、基本的には泊めさせてもらう立場のこちらからお金に関しては打診するのが良いと思います。相手からは言い出しづらいでしょう。相場がいくらかわかりませんが、1週間であれば1万円程度でしょうか。金額についても話し合って、お互いが不満を抱かない金額に決めるに越したことはありません。
3. 居候という立場を常にわきまえる
気を遣いすぎていつも部屋の隅にいるというのもどうかと思いますが、図々しく部屋を占拠し主導権を握るというのもどうかと思います。これもお互いの関係の深さや性格によるところが大きいでしょうが、「住まわせてもらっている」という意識を常に念頭に置いて行動すれば、大きなトラブルにはなりにくいでしょう。
思いつくところでは「使ったものは片付ける」「私物を勝手に使わない」「家主のルールに口出しをしない」などでしょうか。思いやりと気づかいを持って謙虚で誠実に住まわせてもらいましょう。
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